研究会をなんとか乗り越えた。貴重な意見をたくさんもらったので、いい論文にしたい。
東浩紀の家族論には、ルソーの憐れみ論から来ている。ところで、最近はケアとエンパシーが流行っている。東浩紀は独力でエンパシーからここ10年の思想を展開していたのに対して、フェミニズムと連帯を称する男性知識人が、英米圏の蓄積をようやく援用しているのについて嘆息してしまった。男性の書く内省的なケアとエンパシーを駆使した評論はすべてマルクス主義批評としてしか読めない。
私は私の切実さを私にしかわからないという確信を通じてしか、フェミニズムについて理解できない。つまり、私は個別の男性であり、普遍的に男性でしかなく、そして、確かに女性ではないのだ。
地獄が呼んでいる、をそういえば見た。アニメーションが良かった。韓国ドラマのサイコキラーを神にすることで空虚な中心のまわりを走り回る人々、というテイスト。人はどこにだって象徴天皇を見いだす。