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佐藤正尚 南礀中題

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辻田正佐憲の防衛省の研究を読む。日本の敗戦後の予備隊から防衛庁の変遷や21世紀の防衛省時代について列伝形式で説明。列伝とはいえ、文部省の研究時と同様に、敗戦国の軍備のあり方を安全保障の観点からまとめていく快著だった。

文科省の研究では、理想の日本人像という形で戦後の国体について論じた筆者は、今度は敗戦後の軍備はどのようなロジックによって正当化されてきたのかをアメリカの影と旧内務省と軍閥の駆け引きによって見事に描いてみせた。国防という国体だ。日本の安全保障について考える上でも非常に重要な著作だと思った。

久しぶりの火鍋。美味かった。