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佐藤正尚 南礀中題

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土曜出勤。ゴミ捨てのために早起き。冬の透徹とした空気を吸うと落ち葉の香りがする。朝飯を家で済ませても良かったが、せっかくなので近くのドトールまで歩いてモーニング。ミニトマト入りのチーズホットサンドとブレンド。

気合いで半ドンで終わらせたかったが、昼休憩なしで13:30まで。大学図書館で洋書を延長処理する必要があり、遅いお昼を食べた後での移動時間を考えると和裁を1時間もできないことがわかったので、研究と雑事に時間を充てることに。

昼は、近所で食べることにした。ガパオライスでも良かったが、ふとフィレオフィッシュが食べたくなったのでマックへ。14:00前なのに混んでいて驚く。学生の時、よく徹夜して執筆していた席に向かう。店内も混んでいる。学生は少なく年齢層は多様。フィレオフィッシュのフライを見るたび、フランス人の知り合いが、冷凍食品の魚フライのCMのせいで、小学生がみんな四角い魚が海で泳いでいると思っているという話を思い出す。Poisson carré. ブルトンの場合は、Poisson soluble.

移動の電車の中でゲンロンβ64を読む。樋口恭介が東浩紀とエミネムを比較していた。ざっくり言うと、二人とも誰に対しても常に全力だ、ということだった。この2人のいずれとも直接長い会話をしたことがないので実際のところはよくわからないが、前からこの2人は自分にとって70年代生まれ世代のメルクマールだ。オタクであり、出世すると自分で会社を立ち上げて、自分の作品のほとんどを自分の会社から出している。東浩紀はゲンロンで、エミネムはシェイディレコードで。産業の規模的にセレブリティは異なるが、本質的には同じ2人なのだろう。エミネムはインタビューで、冗談と冗長のなかでふとパンチラインを挟んでくる。話し方は違えど、東浩紀もそうだろう。

本の延長処理をして、図書館の渡り廊下を改装したスタンドデスクへ。来年度の授業料を貯金に余裕を持って払えない可能性があるので、いったん休学するための書類作成とすっかり連絡していない先生にご挨拶のメール。

調べ物はユートピア文学復習と動物に関係するもの。動物になることはあっても、意外と動物から人になるのはラテン文学にはなかったらしいことを直感。確証はない。そのほか、ユートピア文学歴史本を借りてきたが、少し方向性がずれている気がする・・・。ユーモアとユートピアについては抑えたいが、これでいいかわからない。

「悪い場所」論について違和感があったので椹木の本を借りた。いつも思うが、この世界のあらゆる文化において真に中心などあるのか?敗戦後の日本文化論としては見るところがあるが、これを日本の歴史全体に適用する理論は怪しいと思った。1/3くらいぱらぱらめくったがまだわからない。

オミクロン株について、悲喜交々の世相。深刻な病という噂と普通のインフルエンザなみという医師の見解で錯綜。