6日。前日のことなのにあまり記憶がない。中国語の授業で我喜欢吃麻辣烫だとか、平日我吃的是蒸菜など言えるようになった。また、信息茧房の説明文の読解と音読をしたが、島宇宙だとかエコーチェンバーだとかいうよりずっと字義の説得力がある。
辻田・東・与那覇鼎談と松下哲也のエヴァ論を同時に視聴。松下動画はガンプラについてまったく知らない話がよく整理されて出てきていたので大変勉強になった。辻田・東・与那覇鼎談では、東浩紀が21世紀は管理社会に向かって精神的な衛生の亢進と監視の強化で方向性は確定しただろう、といっていたが、どのあたりについていっていたのか気になった。まず、日本でデジタル技術を用いた監視はインフラ整備できる人材がないので、みずほ銀行のようなシステム障害を繰り返し、各国からクラッキングされて情報流出することが容易に考えられる。そもそも、統合システムを2025年までに実施するそうだが、この国の統治機構の実情を慮ると単に無理だろう。将来的に、都市の人口の拡大で隣組的な相互監視もうまく機能しないだろうし、ひいては、人は季節性インフルエンザと同様にCOVID-19シリーズを受け入れるだろう。
『哲学の女王たち』はLallaのパート読了。人は啓蒙の形のバリエーションにもっと想いを馳せるべきだと思う。TYOKYO DRAFTのペッパー風味を飲んだが体調に合わず。
7日。会社でワクチンが余っている通告がきたので打ってくる。7割程度は疼痛が発生するそうで、例に漏れず。昔、よく運動していたので、靭帯と骨関係の痛みを除いて身体的な痛みはだいたい知っているが、一番近いものは痣ができるときの内出血の痛みだ。前日、研究で差分の校訂をしていたので、寝る時間が遅くなり、副反応でだるいのか寝不足でだるいのか不明。ちなみに、私はワクチンにまったく抵抗がなく、一方で人に勧めようとは思わない。一方で反ワクチン扇動には絶対に反対、という素朴な人間で、理屈はつけようと思えばつけられるが、たいした哲学的な意義はない。私は他人の恐怖心を尊重するが、恐怖心を掻き立てる人間を毛嫌いしているだけだ。しかし、いっぽうで他人を恐怖させることに安心を覚え、喜びさえ感じる人の営みは興味深い。
『哲学の女王たち』メアリ・ウルストンクラフトのパートを読みおわって、娘のメアリー・ゴドウィンはメアリー・シェリーとなり、『フランケンシュタイン』という傑作を残していた記述を読み、原書を積読していたのを思い出す。