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佐藤正尚 南礀中題

12/25

アドベントカレンダーを前からやってみたくて、自分はひとまず日記にした。色々なコンテンツについて気兼ねなく触れることができたのでひとまず継続して良かった。短くても文章を書く訓練になり、そちらについても少しは普段の出来が改善したと思う。

日が昇る前の3:00過ぎに起きて、旅の準備。5:00過ぎの電車に乗り、6:15発金沢行きかがやきに乗車。目的地はさらにバスを乗り換えた先の白川郷だ。

新幹線の中でさやわか氏に啓発されて、ベストハンドレットをまとめようとしたが、ストレンジの国家と市場が思いの外面白くて読み進めてしまったのと、朝早すぎたので普通に寝てしまい、とくにこれといって作業は出来なかった。

近江町市場で寿司。青果売り場横の流行りの店。10貫おまかせ握り。烏賊にわずかのぬめりがあり、舌をくすぐる食感が心地よかった。所要を済ませ、白川郷行きのバスに乗った。またうたた寝をするといつのまにか山の中で、雪化粧。

村は先週の寒波で残雪が屋根にちらついていたが、期待していたほどには雪化粧ではなく、歩きやすかった。

残雪と柿の木

散策して、まず神田家に入る。

神田家の囲炉裏

薪の爆ぜる音が心地よい。暖炉と違って煙突はない。簀状の穴を床に造ることで煙を屋根まで送って排気するそうだ。煤よけの屋根が囲炉裏の直上にあり、経年の漆黒を印象づける。

囲炉裏の屋根

階段を上がって中二階に辿り着くと、根曲がりの木を用いた梁が目立つ。他にも、屋根の方の木材は先端が細く作って設置面に少し隙間を持たせている。現在も、鉄橋や高速道路の負荷分散で用いられている技術だそうで、曲がっている部分の先端で遊びをつくって揺れに長く耐えられるものになるそうだ。

根曲がりの木材の梁

神田家を出て遅めの昼食。熱燗と蕎麦、炊き込みご飯。蕎麦はぽろぽろとして美味しくなかったが、蕎麦の出汁と炊き込みご飯は信じられないくらい美味かった。熱燗もほどよく甘く、飲むたびに体の芯から温まった。

昼食後、和田家へ。出雲大社の札のある神棚と、見事な如来像のある仏壇に挟まれて、老境の裕仁と良子、壮年の明仁と美智子、若き日まだ独り身だった徳仁と、皇族の皆が集まって、遊んでいる子どもたちを眺めている写真が飾られていた。写真は、菊の御門の入った額装だった。和田家は大きすぎるので建物の構造は、素人目には神田家のような狭い家の方が把握しやすい。そのかわり、19世紀初頭の漆器類の展示が白眉であり、在りし日の白川郷の華やかさを伝えていた。また、ここに置かれていた資料集で、人の手入れの入っていない合掌造りの家がどうなるかを知ることができた。屋根の重さに耐えられなくなったかのように、柱部分から根本から折れたかのようにひしゃげていた。

午後3時過ぎに宿、結の荘に向かう。コロナ直前にやはりオリンピックでのインバウンド需要にあたってオープンした宿。何人か外国人の姿も見えた。夜にちらついた雪をながめながら温泉につかる。露天は2種類あって、矢止垣と屋根の隙間から雪が見えるものと、湯船に腰掛けられる椅子があり湯に浸かりながら、横に細長い採光穴の向こうに、宿の明かりでわずかに照らされた庄川がこんこんと流れていた。その後、宿では気を抜いてしまい4合とビールを一瓶飲んでいた。

晩御飯も豪勢だった。堪能してすぐに就寝。いい1日だった。

合掌造りの料理箱
蓋を開けた様子
白海老かき揚げ丼

アドベントカレンダーをクリアしたが、もう少し続けたい。